家づくりで失敗しないための7つのチェックポイント・(2)チェックポイント1〜3

家づくりで失敗しないための7つのチェックポイント・(2)チェックポイント1〜3

ポイント(1)家にかかるお金を把握している人

『経費はどこへ消えたの?』
このページを読み始めたあなたは、「建築費を無駄に使わずにいい家を建てたい!」 と考えている方でしょう。
では、『無駄な建築費』 とは何でしょうか?
これは、広告や雑誌をどんなに見ても、モデルハウスや住宅展示場に出かけて営業マンに聞いてみても答えは返ってきません。しかし、答えはその中にあります。


そうです。いわゆる 『広告・宣伝費』 『営業経費』 の事なのです。
週末になると、新聞折込みチラシを目にする機会があると思います。あのチラシに掛かる費用はいくらなのかご存知ですか?
チラシは、7万部から10万部は打たないと効果が無いと言われています。10万部のチラシを打つのに掛かる費用は、軽く100万円はします。それが、大手ハウスメーカーになると全国規模ですし、イメージキャラクターに有名タレントやアニメキャラを使うとなると、想像もつかない金額になります。テレビCMをしようものなら、莫大な予算が必要になるのです。


また、よく見かけるのは、見学会の来場者や契約者の方へのプレゼントです。
家づくりに関する情報誌や、その会社の家づくりが分かるパンフレット等のプレゼントならまだ分かりますが、中には抽選でハワイへご招待なんていうのもあります。よく考えてみると、真剣に家づくりについて悩んでいる人にとっては、ちょっと馬鹿にしたエサじゃないかと考えるのは私だけでしょうか。
さらに、モデルハウスや展示場は維持管理費がかかりますし、必ず営業マンが待機しなければなりません。営業マンにしても、一人雇うのにどれだけの経費がかかるのか…。

さて、お気付きですね。
以上のような、一概に無駄とは言い切れないかもしれませんが、決して少なくない莫大な費用はどこからあてられているのか?

そうです。全て、あなたの大事な住宅資金が使われているのです。つまり、あなたの住宅資金はあなたの家づくりに全て費やされているわけではないのです。
あなたの知らないところで、建築費は無駄に使われているのです。

情報をうまく活用出来る人

ポイント(2)情報をうまく活用できる人

住宅雑誌をうまく活用する

私も何種類かの住宅雑誌を持っています。それぞれに毎月興味深い特集を組み、私たちプロが見ても大変参考になります。
プロが見ても役に立つのですから、これから家を建てる方が見れば、いろいろな実例や体験記、さらには資金計画の資料など、夢が広がる内容もあれば、現実をしっかり見直せる内容もあります。
しかし、使い方を間違えてはいけません。さもないと、『建築費を無駄にしないでいい家を建てる事』 に失敗してしまう恐れがあります。


まず、住宅雑誌を一冊手に取ってみてください。結構ぶ厚くて重みがあります。次にパラパラとページをめくってみましょう。ここで気付くことがありませんか?
そうです。宣伝広告が極めて多いのです。おそらく大半がそうです。出版社が営利目的に雑誌を発行するのですから当たり前なことではありますが。
特に多いのは、大手ハウスメーカーやフランチャイズ(地元業者が経営しているが、加盟金を本部に納めて、○○ホーム・△△ハウス等の看板を掲げている店)の記事です。紙面のほとんどがそれらに付随する記事や広告です。
先にも述べたように、出版社の目的は広告を載せることで得る広告費です。ですから、普通に考えれば、広告を出してくれる会社に不利な内容は記事にしません。つまり、たとえ広告主のメーカーがあなたにとってよい家を提供して無くても、紙面にそれを載せるわけにはいかないのです。

では、どうやって活用すれば役に立つのか。その一つを挙げてみると…。

  1. あなたが今住んでいる家の不満なところを挙げてみる。
  2. 将来、あなたの家庭や家族のあり方をシミュレーションしてみる。
  3. 1.の問題点を解決し、2.の未来像を視野に入れ、あなたとあなたの家族が納得できる家がどんなものかを想像してみる。


以上の3点を踏まえて、雑誌をめくってください。そうすれば、あなたにとって本当に必要な情報が目に飛び込んできます。あるいは、あなたにとって不要な情報を頭に入れなくて住むようになるはずです。
そうすれば、過剰に彩られた家に惑わされず、あなたとあなたの家族が本当に納得のいく家づくりができると思います。

ポイント(3)坪単価を理解している人

ポイント(3)坪単価を理解している人

どこまで入っての単価なのか、基準は会社によって違う


広告を見ても、住宅雑誌を見てもまず目がいくのは坪単価の数字ですね。
ところで、坪単価って何でしょう。
もちろん、1坪が3.3平方メートルで、畳2帖分の金額ということはお分かりでしょうが、私の言いたいことは、この坪単価は何の目安なのかという事です。
たとえば、『坪単価40万円』 と広告に書いてあったとしましょう。あなたが営業マンに、
「本当にこの価格で家が建つの?」 と聞くと、営業マンはこう答えるはずです。「もちろん建ちますよ!(でも住めませんが…。)」
( )内の言葉を口に出すかどうかは分かりません…。
家は建つけど、住めないってどういうこと?!

その理由はこうです。消費者と住宅メーカーでは、坪単価の意味合いが異なります。消費者にとっての坪単価は無論、建築工事に関する全ての費用を坪数で割ったもの、つまり、『引渡し価格』 です。
しかし、住宅メーカーにとっては建物の本体を建てる 『本体価格』 という意味合いが強いのです。つまり、カーテン・照明器具・エアコン等、さらには外回りの附帯設備工事や現場経費は入っていないのです。しかも、肝心の 『本体価格』 には、何を含み、何を含まないのかはそれぞれの会社でマチマチなのです。

つまり、広告で表示されている坪単価とは、住宅の価格のうち、誰が建てても変わらないであろう部分(構造体・基本仕様の内装・外装・設備機器など)の金額を表しているものであり、あなたの家造づくりの総予算を知る上では、それほど重要な数字では無いことがお分かりいただけるでしょうか。ただ、まったく無意味というわけではなく、『本体価格』 であることを理解しておけば、家の価格を概算で把握する上では十分な目安になるでしょう。


そういうわけで、坪単価にはいくつかのカラクリも隠されているので、実際にあなたが支払わなければならない総額がいくらになるのか、先にも書いたオプションや経費もきちんと確認しなければいけませんし、さらには諸費用(登記費用や火災保険など)も把握しておく必要があるのです。

Pick upおすすめ情報

©TSUNAGU Estate.Inc. このページのTOPへ